先日、帰国した。当分は日本とのことだが、短期出張は決まっているそうだ。
当分は休暇をもらっているので、これから数日、東南アジア旅行に出かける。
実のところ、あまり気乗りがしない。空港、飛行機がしんどい。
東京は寒すぎるので、アジア的な湿度に触れたい。
モンスーンはドライなアラブ諸国にはない、生命感が宿っているような気がする。
渡り鳥はこんなことを考えて飛んで行くのだろうか。
しかし、わずかばかりの世界の街を訪れて、思うのは天気以外、どこも大して変わらない。
遺跡なんぞ眺めてみたところで、何もわかりゃせん。



初対面の方とお酒を飲むと、どうも気疲れしてしまう。
同じような質問をし、同じような回答をするそのやり取りに
どこか申し訳ない気分が残る。
形式じみた、このやり取りは大人の嗜みと考えるべきだろうか。


エヴァンゲリオンQを見に映画館へ行く。
展開がよく呑み込めないまま、映画は進行していく。
この手の近未来的な基地の外装材、目地割りは、
スターウォーズ以来、紋切り型になっている。
エヴァはもうとっくに古典のような安心感を得てしまい、ある種の突き抜けた感がない。
デザインの先鋭感が消耗されたからだろうか。