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読もうと思って買った本が20冊くらいある。
本読まないでほっとけーっと寝転んでいると
20冊たちがじーっと私を見つめてくる。
- 作者: 岡百合子
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2002/08/07
- メディア: 文庫
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著者の岡百合子女史は中高の社会科教師だったそうだ。
韓国を旅行したのでこの朝鮮がどのような道をたどってきたのかを
一望できる書物がないかとの探していた。本書はそういう意味で都合が良さそうだった。
古朝鮮から高句麗、百済、新羅を経て高麗、
フビライハン率いる元や日本との戦いをへて、やがて600年続く、朝鮮王朝を開く。
1900年頃から大戦のうねりに巻き込まれていき、日本による併合。
日本からの解放後、米ソの対立から北朝鮮と大韓民国へと引き裂かれていく。
固有名詞のところが空欄になっていて首尾よく埋めると十点ずつもらえそうなイージーな説明文になってしまった。
大量にインプットされていく新たな固有名詞が私の頭をあっさり通りすぎてしまう。
それはまるで走馬灯のように次々と忘却されていく。
通史を映画とたとえたとすれば、このフィルムを見終わって、あの撮影がすばらしいなどと
通史に対してするには、どのようにするものなのだろうか。
妙な癖がついてしまって、フィルムを前に私はその全貌、ストーリーをその場で忘れてしまう。
3000人の部隊では150万の部隊に太刀打ちできないはずだが、国を思う気持ちが彼をそこで粘らせた?
こんなセンテンスは本書にはなかったと思うが、この類のテクストの応酬で私は呆然とただ字面だけを追っていた。
そんなことよりも、このご近所物語をそれなりのストーリーでもって再生できるようにはしてありたい。
賠償という負担が、馬何頭、布何人前、芋いくらと勘定されていた時代が昔はあったが、
今もものによる賠償請求はあるのだろうか?原子力発電所何基、リニアモーターカー何台、核兵器10個。
なるほど、北朝鮮は日本に植民地支配を受けていた。
ところが賠償請求をすると、日本側は拉致問題を引き出す。
外交とはマヒを前提としたコミュニケーションなのではと思う。
テポドン騒ぎがあった当時、北朝鮮的外交が興味をもった。
相手を最終兵器で常に脅迫し、自分の思惑通りにいかなければすぐにテポドン。
このような外交機能不全状態に付き合っている暇はないが、ボタン押されちゃったらこっちも大分困っちゃう。
外交はしかしながら、大人になって譲歩をする必要があるのかはよく分からない。
大人になれよ!といった瞬間、じゃテポドンね。ってやられちゃうとやっぱ困っちゃう。この状態のこと。
妙なことを思い出してしまった。