私は、不安定な借家人であり、地所の境が
どこまでなのか、借家期限がいつ切れるのかもよく知らない。
まるで未熟な製図工のように、
見た事も無い大陸の地図を間違って引いては消し、書き直してはまた消している。





隠喩としての病い・エイズとその隠喩

隠喩としての病い・エイズとその隠喩

見て考え、言葉にしていく工程の中で
自分の位置づけが安定すると、発達しなくなると思います。
モードやファッション、癖そういうものに身をまかせる事は
どこかでループに陥っているのではないでしょうか。自分では何一つ主張していないループに陥っています。
大雑把な言い方だけど、一部の画家が不確かな手を敢えて画板に取り入れるのは
そういうループを破壊したいからなんだと一人で納得しています。


スノッブな自分を素直な自分だと合理化した瞬間、
その感性は、感性という言葉では定義できないものにすり替わってしまってるような。
ソンタグのテクストには、読みながら、そうしたループをずっと退けている徹底した態度があるように感じます。


イノセントであろうとする事は、強靭な精神と理性、そんなものが必要なのかもしれません。


反解釈 (ちくま学芸文庫)

反解釈 (ちくま学芸文庫)

反解釈を読み直してみました。
SMがAnish Kapoorについて、興奮していた事を思い出します。
僕はこのアーティストの仕事を写真でしか見たことがないので
スケールや質感、そういうものがまだよく分からないけど、とても興味があるアーティストです。


ただ、そこで起っている鑑賞、体験では、どんな危険に自分が晒されているのか
それを知りたいと思っています。
芸術鑑賞は、多分危険な作業なんだと思います。


パサージュ論 (岩波現代文庫)

パサージュ論 (岩波現代文庫)


最近、読み始めたんです。おもしろい。。
こういうの読んでると、まずいなあ。といつも思います。