新政権も相変わらず節減策を出している。日本国内には今お金がないのだ。それはわかった。


今なんでスカイツリーなんだ?という感覚は
今なんでオリンピックなんだ?という感覚に近い。
誕生日じゃないのにケーキを買って来たと言われたような感じだ。



円高になっていけば、外資系の企業は撤退することになる。
日本は孤立していく。助けてくれるアメリカに変わって中国に助けを求めれば
どんな風にボクらの日常に影響が出るのか。
強い日本であるためには鳩山だとちょっと頼りない。
右傾化できない。まさしく左翼的。


一時代終わったのだ。長いことそのピリオドの時代を生きている。
ヨウジヤマモト民事再生法を申請したそうだ。ファッションも遠いところでズレはじめたのだろう。


排出量25%削減。これは何を宣言しているのか。



隈研吾建築都市設計事務所による仕事をさっそく偵察。
サントリー美術館のディテールを継承しているようだった。


階段まわりのデザインは思ったより繊細なデザインでもなく、
細いけど無骨な感じだった。接着剤みたいにシーリングを捉えている。


部材の断面の見せ方には一貫した考え方があるように思った。
表示関連は少しやぼったい。
ショーケースや衛生設備、エレベーターなども繊細なものと、マッチョなものが共存しているように感じた。



屋根の下に柱が出て来ていないところとシャープな見せ方がおもしろかった。
あの階段はもっとやれたのではないだろうか。
天井のストライプとグッズショップのインテリアが同じ気分で作られているのがおもしろかった。
細く細くがドグマになっていて、機械的な細さへ向かっている部分も感じられた。
脱皮が行われているのかもしれない。


ショップの直上の情報コーナーのようなスペースがあまりうまくない。
天井にストライプが一発あるから、照明、空調、センサー、防火設備関連は簡単に消えてくれている。


この仕事にはガキがいるのだろう。そのガキがちらついてしまう。

所在地 渋谷区渋谷1-7-7
敷地面積 1,132.81m² (342.68坪)
延床面積 9,565.68m² (2,893.69坪)
貸室面積 6,557.57m² (1,983.71坪)
階数 地上13階、地下1階
基準階面積 527.96m² (159.71坪)
高さ 55.04m
駐車台数 34台
構造 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート
竣工 2006年7月
設計 日建設計
施工 淺沼組

もう三年も前になるビルだが、仕事中にちょっと偵察行った記憶がある。
やっぱり日建設計だった。住友がバックにあるので日建には仕事がある。
三菱地所設計と対して変わらないように思う。住友系営繕部だからだ。
住友不動産設計と呼び方を替えたら、印象も変わるだろうか。
土地や施工技術を持っている組織でなければ、実際はどこも同じだろう。
日建設計はデザイン力をそこで培ってきたし、給与がいいからいい人材も集まっているのだろうか。

Ao<アオ>は、様々なモードを先導する青山・表参道の新たなランドマークとなることを期待された、飲食・物販・サービス等からなる商業用途のテナントビルである。
敷地は用途境に跨がり、南側は中規模のビルが隙間なく建ち並ぶ青山通り、北側は低層の住居及び店舗が程よいスケールを持った路地空間に面している。
事業性確保を与件の第一として生まれた、高層と低層を広げ中層部を絞った特異な形状は、この既存の街並みと調和した新たな景観を提示している。
楔形の高層タワーと水と緑あふれる低層ステップガーデンは、都内を一望する圧倒的な眺望と憩いのある緑陰と潤いを与え、街に新しい場を提供している。


[名称] Ao<アオ>
[所在地] 東京都港区
[主用途] 商業施設
[竣工] 2008年10月 [面積] 21,855 m² [構造] S、SRC、RC
[階数] 地下2階、地上16階

(日本設計社ホームページより)


このタテモノは確かにランドマークの一つとなっている。
ランドマークなど今どれだけ必要なのだろうか。
権力を求めても、そんなものがパフォームできるような時代だろうか。


La porte Aoyama というテナントビル。
確かな情報かは不明だが、設計を日本設計、施工を鹿島建設だろうか。


骨董通りにある竹中工務店のデザインしたビルも見にいったが、これみよがしで吐き気がした。
坂倉準三の設計した岡本太郎記念館も見たが、別に僕にはあまりおもしろくなかった。
増築部分はかなりひどい。鉄骨はある程度のスパンがないとチマチマしてくる。



大成建設の仕事。
なんか元気がない建物だ。



写真引用以下
http://www.aoyama-omotesando.com/files/006001.html

変な言い方だが、デザインが視覚化していると乳臭い。視覚化するしかないんだけど。
朴訥とした建物において犯罪は行われているほうがおもしろい。
多分いい意味でも悪い意味でも白け切っているのだろうな。
僕も大分いかれてきている。





ちょっとおもしろい建築家だと思ったが、
不況の不毛さをよく表現していると思ったとたんに、手応えのないノッペラボウな感じが残る。
http://www.millermaranta.ch/