Kelly Blue

Kelly Blue

Wynton Kelly(p)はマイルスのバンドにビル・エヴァンスの後に加わったピアニストである。
この辺りのジャズにおけるバンドのメンバーは、なんか音楽ならではの凄い顔ぶれによる演奏が起っている。
ロースのディテールをスカルパが引いていたみたいな感じだろうか。ありえないけど。


ケリーのピアノには、妙な明るさがある。
張りつめた絶対性を追求するように聞こえるビル・エヴァンスとは大分印象が違うが
この軽く抜けた感じが僕には丁度いいように思う。


1931年に生まれ、1971年まで活躍し、39歳で死んだ。
1982年に生まれ、今も生きている僕が彼の演奏を聞いている。


Blue's Moods

Blue's Moods


Blue Mitchell(tp)の演奏。


1930年に生まれ、1979年に病死。
この男も既に死んでいる。
死んだ男の演奏を聞く日々。僕も演奏ができればなと思う。


ジャズは僕が思っているよりも、ずっとかアカデミックでロジカルな世界らしい。
どんなロジックがあるのかはよく分からない。
でもどこかで、ここはもっと、早く演奏しろ、もっとシャープにだ、とか議論している奴らが今もどこかにいるのだと思うと
この世界はおもしろい。


Genius of Modern Music Vol1

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Thelonious Monk