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虎ノ門琴平タワーを見る。
地上26階、地下3階
最高高115m
敷地面積3600㎡
延面積29700㎡
すごくキレイなデザインで他より断然きれい。
アプローチと敷地に対する空地の作り方がいい。
こういう設計が他の事務所だとできないのは、問題への取り組み方、突っ込み方が違うのだろう。
お金が出るかどうかではなく、その分のお金をとる意味があると企業が認めているかどうかが差になる。
デザイナーはデザインに酔っている分、仕事としての厚みに欠けているように思うが
この建築は仕事として分厚い。
颯爽とした空地と寺社の溜まり場との関係が良かった。
空地部のステンレス、バイブレーション仕上が谷口デザインを狙ったもののつもりか知らないが
シュールレアリズム的異物を感じさせた。こっちのほうが笑えておもしろいのだけど。
ただ、上層階はよく分からず。空中権売買によって高さ規制緩和がとられているそうでプロポーションが
いいかどうかは微妙だ。
大きな面を獲得することとすっきり見せるの間に
薄くすればいいってもんじゃないという知性を感じる。
シュールレアリズムを無意識に日建が宿らしていることは喜ばしい。
