東急建設コンサルタントビル
設計施工:清水建設
監理:松田平田設計


この建物は、下部構造の上に中間階免震層を介してバスケット状の構造物を乗せた構成としているらしい。
バスケット状の外壁はプレキャスト・コンクリートの構造体で、地震時と平常時とでは異なる応力が発生し、
2つの応力分布を重ね合わせ、応力が集中する部分にパネルを付加する構造形式としている。(清水建設ホームページより)


かなりデザインという意味では微妙。技術的イノベーションに傾倒しているのだろうか。
安藤忠雄の最近つかっている金属処理を使っているけど、渋谷駅で東急建設経由で学んだのだろうか。
土木的スケールの中でその一つ一つが雑に見えるのは技術が強すぎるからだと思える。
ディテールが全体と分離している印象が強い。免震層が強すぎる。
免震層が中間階に来ているのは、線路傍という立地から地下の掘削に制限があったのだろうか。
駐車場を部分的に立体駐車場にしているところからもそんな背景が見える。
中の鉄骨階段がちょっと良さそうに見えたが、近寄れず。



設計施工:竹中工務店


都心の繁華街における工事のため、施工にあたっては人と車が絶えない環境の中、
三者災害防止の徹底と、騒音に対して細心の注意を払って進められた。
作業時間の制約に対応するため、施工体制の工夫や逆打工法を採用。
また劇場舞台関連設備とホテル客室家具工事などの直営工事を並行して推進し、短工期を実現した。
音響など高い性能条件を確保するために各部門が協力して取り組んだ。
外装はランドマークとなることを意識して千鳥格子のテザインを採用し、
劇場とホテルという異なる機能が東京都心の日比谷に集積することで、
都市的な文化を育み、街区の活性化に寄与していくことを目指している。(竹中工務店ホームページより)


コーナーガラリを見ると、谷口吉生ならもっと切るだろうなあと思いつつ、ゼネコンの分厚さをいい意味でも悪い意味でも感じた。
設計者も分かっているのに、それが出来ない何か束縛があるのだろうと思った。
千鳥格子を使う根拠がランドマークであるというのは、おもしろいロジックだが、帝国ホテルのほうがランドマークになっていたし
この地域でランドマークを作る意味が分からない。
千鳥格子はカーテンウォールでやってみ意味がないと思う。



ジュエルボックス銀座
設計施工:竹中工務店
スワロフスキーファサード:吉岡徳仁デザイン事務所


銀座8丁目の中央通り沿いに2008年3月にオープンした商業ビル「JEWEL BOX GINZA(ジュエルボックス銀座)」において、
施設のコンセプト作成、テナントミックスの企画・テナントリーシング、開業準備支援までトータルでサポートを行いました。

最適な用途提案
世界中のブランド旗艦店が集積し、多くの人々が行き交う銀座の中央通り沿いという立地を生かすため、
路面階をブランド旗艦店とし、施設全体も店舗を主体として使用する商業ビルを提案しました。
上層階まで店舗とすることで、銀座エリア地区計画による容積率の割増が適用され、
より多くの賃料収入をもたらす賃貸面積を確保、事業性を高めることができました。

立地特性や市場分析に基づき、施設周辺(銀座、汐留、新橋)に勤務するハイセンスなオフィスワーカーをターゲットとし、
彼らの感性を満たす大人系「ファッション×ビューティー×ダイニング」 のテナントミックスを作成しました。
テナントミックスにふさわしいテナントリーシングを進め、核となるテナントとして、スワロフスキーの世界初・世界最大の旗艦店を誘致しました。
中上層階には高感度系美容室・サロンや話題の飲食店舗などバラエティに富んだ店舗のリーシングを行いました。(竹中工務店ホームページより)


SRC、Sで12F、B1Fで4500㎡。
銀座という一等地のテナントビル、容積を出来る限り使いながら、キラリと光る設計をこなしている。
ディテールが全体と融合しているように感じ、竹中のブランドの高さを感じる。



東京銀座資生堂ビル
基本設計:リカルド・ボフィル
実施設計:東京銀座資生堂ビル特別設計チーム

日本人じゃ出てこねえだろうコレ。
漆喰をガラスで標本化している。
真鍮を使うセンス、三島由紀夫みたいなイメージがあるのに外人がやるとキレイさっぱり高級感


所用で都内へ赴く。ついでにオフィスビルの構成を勉強するというバカ真面目な事をやる。
避難階段や車路、セキュリティゾーンの設定、キュービクル、空調機、柱割りなどを特に注意して見る。
ディテールを見ると、ああここは結構、安全サイドの設計が主流なんだなと思う。
デザインが生まれるためには、施主や社風は大切だナ。