新聞を読む男。
新聞を広げる様子はその人の行動域が広くなるので、見ていて大胆な感じがする。
サラリーマンはこの新聞をたたむ技術が異様に発達していて
そのきめ細やかな、新聞の扱い方は見ていて優雅ですらある。
大きく広げたと思ったら小さくまとまり、ページを捲るごとに新聞が呼吸しているようである。
たたんだり広げたりするときのくしゃくしゃ言う音がいい。
人に迷惑にならないように腕を縮めながら広げられる。
モラルからくる制約のなかで作り出される新聞の控えめな自己主張が私を捉えて離さない。


新聞を読んでいる人は案外少なくなったかもしれないなあ。
珍しく感じた。
新聞を大きく広げて顔を記事に包囲されながら読むのは、貴重な体験になったものである。


製図の仕組みが若干変わったそうである。
http://www.jaeic.or.jp/kkaisei_1k_seizu_minaosi2_090701.pdf


矩形図や梁伏図が選択図面に追加になったようである。
それに設備関連、構造形式の基本的な計画を記述するようになるそうだ。
難易度はあがったのかどうか、よく分からないが試験時間が延長されたので
手間はかかるようになったかもしれない。


スポーツ施設を天竺様とチューダー様式の折衷で設計せよ
などと言った問題が出たら、どうしよう。
いやもしかしたら、超高層の茶室かもしれない。