ロンドンの外れにある公園。
アントニオーニが撮影した場所だと言う。



藤森先生が敷地に生えている木なんか伐ってよしというような事を言っている。
たかだか20年程度だし、御神木みたいなもんじゃないなら
ありがたがって切らないというのは鈍感だと。
モラルや倫理って鈍感なものかもしれない。


ただ、藤森先生が設計され、自らお建てになっている建物には
どうもピンとこないものがある。
こういってはなんだが、近代建築に見えてしまう。
先生ほど建築に精通されている人もいないだろうと思いますが、
ショートケーキにイチゴがないみたいな手応えのなさがある。


もしかしたら、ご自身でもその事を気づかれており、
作家としてコンプレックスを感じながら活動されているのかもしれない。
抜けている感じは、先生にはさほど関心がないのかもしれないし、
そんな事は予め不可能だとおっしゃるかもしれない。


彦根アンドレアという人の書いているものを読んだ。
なにか、健全さを持って設計活動をされているようなのに、
苛立った批判をところどころに感じる。
環境問題への建築の取り組みを考察されているようだった。


当然といえば当然だけど
環境問題への取り組みは、場所を選ばない。
そして、あの環境への取り組み方はよくない、と批評まで出現している。
これは20世紀のデザインに似たものに思える。