今日は学習をすませ、品川へ赴く。
品川の街並は、デスクの上でできた建物のような冷たさを感じる。
俯瞰で決まる配置計画、動線計画があれど、
目に映る景観は、なんとも荒涼としたものである。


不思議なのは、マスタープランの主体が
何をどう考えて、列柱形式をとったり、空中庭園をとったり
斜線を動線に交えたりしているのか、とてもミステリアスである。
誰かが、がんばって何かを作ろうしたが、経済設計の前に
奇形となって生まれてしまった部分と思えるところもある。
都市の外観を作り出す建築は、経済の流れの中でも長らく動かない。
そうした中で捨像されてしまうものとは、どう折り合っていくのか
やはり設計者個人の中でも葛藤があるのだろうか。


こうしたでかい仕事を見るときは、手摺で比較するとおもしろい。
ささいだけど、総合的な姿勢が出ているように思える。
安全サイドや規模によるメンテナンスのためか石張りの目地やジョイント部の
目地がいやに大きく取られていることも非常に気になる。


どうせ、という態度がなにか不潔さを持って目に映る。