2009-03-23 ■ 走る女性を見かけた。 彼女の走り方は、綺麗なものだった。 鞄をうまく、身体に巻き付けてトントコトンと走っていた。 なにかに急いでの事だと思うけど その走る理由はもう少しベツのものに思えた。 彼女が日々、笑うときでさえ、 忙しない気持ちなのではないかと思えた。 彼女は途方もなくつまらない話を 自分だけで盛り上がっていることに気がついていないようで 間の手を入れられずに聞き流すままにしてしまった。 ボートを漕ぐには地図はいらないのかもしれない。 漕ぎながら、地図はできてくるのかもしれない。