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イギリスにいる友人にメールを書いたら
英語で返事がきた。
ずいぶん、早いなと思ったら、このアドレスは現在使われていないとの事。
よくあることである。
こうやって届かないメールを再び送る程、私は文章に困っていない。
また、今度送ろう。

今日は、東京大学へ向かう。
建築図書館は、それほど大きくないと思っていたけど、
行ってみると、やはり中々環境が良い。
司書が優しげで、年寄りはこうした優しい人に弱い。

ヨーン・ウッツォンが死去したのは去年の冬の事で
ためしに、この人に関する資料を調べてもらう。
案外、学位論文でこの人を扱っている人がいないことに驚く。
そんな訳はないだろうと問いつめたが、司書が優しげだったので心がなごんでしまう。
少々顔は大きいがタイプと言えばタイプである。

この建築家は作品集が事務所にあったのでよく見ていたが
プレキャストのような規格部材を意欲的に使っている。
シドニーのオペラハウスは途中で本人は設計辞退しているが
出来上がったもののシェルの部分にタイルが張られているのはこの人に依る所だろうか。
外壁にタイルが来るセンスは、現代ではあまり見られないように思える。

GA No.54〈ヨーン・ウツソン〉シドニー・オペラハウス1957-73 (グローバル・アーキテクチュア)

建築の世界―意味と場所

Jorn Utzon: Houses

Jorn Utzon: The Architect's Universe