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- 作者: レイナー・バンハム,堀江悟郎
- 出版社/メーカー: 鹿島出版会
- 発売日: 1981/01
- メディア: 単行本
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レイナー・バンハム 著
堀江悟郎 訳
かっちんこっちんの訳出に辟易したが
本書は野心的に地殻変動を狙っていることはよく分かった。
環境工学が成立したのは
国際的に調整された空気をつくるためというよりも
都市が高密度化したことのほうが先であるように思える。
それは超高層を生み、地下鉄や劇場といったインテリア化した都市を成立させた。
室内で育まれたTV的身体はその配偶者として「環境」を創造した。
建築から環境を吐き出さざるをえない衝動がある。
よくよく、身体と言ってはいるものの、視覚を乗り越えたと言えるものだとは
到底いえないように思えるし、その意味でも本書は
視覚の配下にあるように思えた
都市の高密度化は資本主義がその背後にある。
都市を不快だと感じているにも関わらず、都市から離れられない頭の悪い身体は
やっぱり、TVの見すぎによるのではないだろうか。