近代建築への招待

近代建築への招待

ユリウス・ポーゼナー 著
田村都志夫 訳
多木浩二 監修


多木が言うように、ポーゼナーが
同時代の立場で語れる所に本書の個性はあるようだ。
非常に導入にはいい本だと思う。


ロースやジードルンク、鉄やコンクリートの話もすばらしいが
特にベルラーへのアムステルダム株式取引所については非常に興味深い。
ここで一気に文節が一体化していく様子はスリリングである。
それにしても、この取引所のプランを見よ。
すばらしい平面図である。
マッスでなければならない人々にとって、
コンクリートよりも鉄骨が、その素材の形を考えるのに
大きな影響をもたらした事はなるほど、きっとそうに違いない。


どうも苦手なところとして、工作連盟、ムテジウス、バウハウスがある。
この当たりが、なぜかあんまりおもしろくない。
ただの勉強不足だろうか。