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- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2001/08/23
- メディア: DVD
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スタンリー・キューブリック 監督作品
インテリアを撮影することは
あらゆる映画で目指されていながら
全面にはやはり出てこないことが多い。
本作は建築を意識的に撮ったという
青山真治の指摘は興味深い。
キューブリックの映画で「現代」を撮ったものは
本作と遺作のみといえ、
時代を投影するものとして「建築」が機能しているように
見えない事もない。
だが私が思ったのは、次のことだ。
脚本や演出、撮影段階で
例えば、セットがすでにあり、映画を撮影していくとき
そのシーンは、こっちの部屋へ行ったり
坐ってみたり、壁に手をおいてみたりと役者は試みているはずだ。
無駄にうろうろするように思えるのは
ショットに費やされてる時間が多いからだろう。
役者がどちら側に動いたかは、彼らにとって原理がある営みであり
それが無根拠に見えるとき、建築が立ち現れて見える。