定本 柄谷行人集〈2〉隠喩としての建築

定本 柄谷行人集〈2〉隠喩としての建築

柄谷行人 著


「形式化の諸問題」
前章の「隠喩としての建築」を要点的に圧縮したもの。


ゲーデルの定理が形式体系一般にあてはまるとすれば、
それは「形式化」が数学そのものとはべつのところからきているからだ。
ゲーデルの不完全性の定理が何を証明したかが見えてくると
のちの、分裂病ダブルバインドと合わさり論点が透けてくる。


いくつかのシーンを横断的に展開していくことで
クリアになっていく快感がある。
がやはり、マルクスが出てくるとわからなくなる。
横断するときに形式が何を指しているのか見える。


おもしろいが、これを読んで分かった気になってる奴が怖い