リバー

今日はリハビリに行く。
都心から少しはずれた当たりにある診療所に通っている。
大きな川に面しており、診療中もずっと
その川の照り返しが天井に揺蕩っているのを眺めていた。


倫敦のテムズ川やボストンのチャールズ川もきっとそうだろうと思うが
川が非常にゆったりと流れている様はスタティックで
映像的というよりも、むしろ絵画的である。


夜になると、川も闇を深く呑み込み、
巨大な川がまるごと暗黒化していることに気づく。
自然の大胆さに、はっとする。


黄河やアマゾン、ナイルといった大蛇もまた
今もきっと、ゆったりとした足取りで時間を刻んでいることだろう。