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毎日、東急東横線に揺られて都市へ運ばれていたが
多摩川駅近くにまさか、前方後円墳があるとは知らなかった。
亀甲山古墳と宝来山古墳というもので
小さいものを含めて多摩川台古墳群と称すらしい。
現在では多摩川台公園といって整備され
美しい山と川が眺められるスポットとなり
田園調布のお金持ちたちがハイキングなぞしている。
古墳を見たといっても、ピラミッドのような壮観なものはない。
自然の地形の中でにわかにその輪郭が描き出せるといったものだ。
高台から内陸を望むと遠くで富士山が眺められ
川の蛇行する景色が
当時の地方豪族にここを終の住処にしようという気にさせたのだろう。
3世紀後半から6世紀ごろの300年あまりの時期を古墳時代と呼ぶ。
弥生洗練の時代のあとに、前方後円墳がでてくるのは
権力を持った人が各地に出現し、統治する精神が結晶化したものだと
言えるのかもしれない。
「古墳」が縄文か弥生かは難しい。
筆者は浅学にも縄文的なものだと決めつけていたが
そうでもないかもしれない。
当時はまだまだ大和朝廷の時代だから
こんな田舎にいる豪族は呑気なものだっただろう。
釣りでもして、女のケツでも追い回していたかもしれない。
地形を感じる感覚野が人間にはあると思うけど
この感覚野で太古の権力が隆起させた起伏を感じるのは
なかなか、得てしてワクワクさせるものだ。
太古って言葉が、古墳時代に対して正当性があるかは
私の知る所ではない。
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教養や啓蒙を音楽で賄っていた連中がいる事を
こうした音楽を聞く事で確認する。
グールドだとかマイルスだとか
YMOだとかUnderworldだとか
教養みたいに音楽って聞くもんじゃないだろう。
そういう何を聞いていいかわかんないから
とにかく、片っ端から聞いていこう。
音楽はどうせ、すばらしい。
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ジュリー・デルピー 監督作品
ゴダール、カラックス、キシェロフスキの映画で
おなじみの女優デルピーがメガホンをとった映画。
他に脚本や主演、製作や編集と全体に渡って
この映画をつくったという。
軽快なラブコメとなっており、
パリの市井の風景が映っておりたのしい。
ここはパリなんだという排他的とも言える自負が
やっぱり東京にはない。