ジョン・カサヴェテス 監督作品


息子三人をエール大学の音楽科に進学をさせたい。
保険会社に勤めるお父さん。
しかし稼ぎが少なく諦めかけた所に
ピーター・フォークら怪しげな夫婦に持ちかけられた話に
乗ってこのピンチを脱出しようと試みる。


ラストの音楽会でのシーンがとてもカサヴェテスらしい。
カサヴェテス最後の映画。


人生ってくだらない。だから、楽しい。
そんな気持ちにさせてくれます。


リチャード・C・サラフィアン 監督作品


カーチェイスものの傑作映画とされているもの。
タランティーノ絶賛をきっかけにずっと見たかった映画だった。


シンプルな構成であり、カーチェイスのくどさがまるでない。
洗われるような気持ちになった。
砂漠での走行シーンでは、車体の影にものが吸い込まれているように見え
印象的だった。
見始めたら、止まらなくなる、そんな映画は久しぶりである。


デス・レース2000 [DVD]

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ポール・バーテル 監督作品


これは、本当にひどい映画だった。
人を轢き殺すとポイントが稼げるというレースを行う。
子供は高得点、老人はさらに高得点。
試合中にすぐルールが変わる辺りも、相当すごい。


冒頭の、あまりうまくないけど、下手でもない絵で
未来都市であることを描く。この強烈なチープさと
それでもそれが、強烈に効くことを熟知しているのだろう。
登場するレーシングカーは、ミニ四駆かと思えるほど
ひどい。全然かっこよくない。
このチープなひどさと、強烈な悪さが共存している所が
こういう映画でぎょっとするところだろうか。
最後は、優勝し、大統領になってしまうというぶっ飛び方。
もはや、殺戮は終わったといいながら、
人を轢き殺していくシーンに何のつっこみもない。


よく見ると、ロジャー・コーマン製作とあり、
よく分からない。「おお!」がつい、出てしまう。
すごいひどいものだった。