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http://www.gotoh-museum.or.jp/
上野毛にある吉田五十八設計の五島美術館に赴く。
「古渡り更紗 -江戸を染めたインドの華-」
18世紀初期までに
舶載されたインド製更紗の一群を「古渡り更紗」というらしい。
小堀遠州、古田織部、武野紹鴎といった茶人たちの慣れ親しんだ茶道具と
その入れ物なども展示してあった。
ごわごわした生地や、ざっくりとした生地、目の荒さが
気に入ったんじゃないだろうか、と思わせるようなものに染めで文様が描かれていた。
風呂敷の包み具合や異国情緒漂う、南蛮から伝来したプリーツ付き陣羽織など
おもしろいものがたくさん見れた。絵画よりもこういう物のほうが
今はおもしろく感じる。
動物と人間の世界認識―イリュージョンなしに世界は見えない (ちくま学芸文庫)
- 作者: 日高敏隆
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/09/10
- メディア: 文庫
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日高敏隆 著
誰もが見たことのあるような動物たちの行動を観察し
なぜ、そう動いたのかを考えていくことで環境、
ひいてはユクスキュル(動物行動学研究家 1864-1944)のいう
環世界について考察していく。
モンシロチョウやアゲハチョウがどのように
活動しているのかを観察することで
客観的世界に対して、それぞれが固有の知覚の枠内で、
イリュージョンとして世界を認識、把握しているという。
科学的な事実や客観的世界と思っていることが、
たびたびイリュージョンとして最適化されたものだということを
日高は、再三にして言っている。
今ひとつ、手応えがなかったというのが、
率直なところだったが私の不勉強のせいだろう。
モンシロチョウは紫外線を見ることができるが、人間は見る事ができない。
人間はラジオ線や赤外線、放射線は見る事はできない。
その代わり、それがあることを知ることはできる。
最近になって、人間は加工食品に、
有害物質が見えるようになってきたことを想起した。
見えないことが、安全であるということなのであれば、
私たちはなんと無防備なのだろうか。
- 作者: 大道珠貴
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/02/25
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大道珠貴 著
30歳を過ぎた女と60歳を過ぎた男のニュートラルな男女関係を描く。
女は、老人とデートにドライブに行く中、昔入れ込んでいた男の事を思い出していく。
「しょっぱい」ってどんな時に使うのか思い出してみたが
「しょぼい」、「ださい」、「かっこわるい」とはニュアンスが違う。
なんか、哀れな感じがもっとあるし、塩から連想する汗とか海のような
それでも、一応生き物って感じが表れている。
「しょっぱい」は基本的に残念な時に使うと思うけど
なんとも言いがたい、苦痛を背負った感じが本編にふさわしい感じがする。
「いたい」というのよりも、無常観があるかしら。
最後に前向きに女が老人との関係を捉え直していく所が
どうも、なんか「しょっぱい」
他 富士額、タンポポと流れ星 を含む。