広尾

プーシキンの作品
賭博に心を奪われていく男の話といえばいいのか。
幻覚が人を駆り立てるそんな悪魔じみた話であった。

殯の森 [DVD]

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河瀬直美 監督作品



渡辺真起子を見るとすげえ仕事をしている人だと感じる。
仕事をするとは、このクラスの事なんだろうなと思う。
尾野真千子も良かった。



この映画で私が考えたことは、生きていくのは一人だとつらいが、
助ける人がいると一人なら行けるところを諦めなければならないということ。
少し捻くれた捉え方だが、介護や育児、教育といった営みが誰かを正しく導くことである一方で
また何かしか相手に介入していく責任が必要なんだと思った。


この映画は、癒しを持っている点で少し娯楽的に感じたと言ったらおかしいだろうか。
嫌な映画という意味だ。
弱さのようなものや、いのちの考えを打ち出される内容で
それを自然に乗せて、もしくは老いた人に預けることで表現している点も少し軽く感じた。
良かったのは土をうだしげきが掘るシーン。
土を掘る人間の姿が美しいと感じることができた映画だった。