博報堂スタイル

博報堂スタイル

高橋 宣行


1940年生(現在68歳)で68年(28歳当時)に博報堂入社
制作コピーライター、制作ディレクター、制作部長を経て
統合計画室、MD計画室、制作グループならびにマーケットデザインユニットの統括の任にあたる。
現在はフリープランナー、各企業のプランニング、アドバイザー、研修講師、執筆活動で活躍。


本書は2008年3月に出版されている。
既に4版で中々売れているのだろうか。
広告代理店という「夢」らしきものが創り出せる職業への
関心の高さが伺える。


本書の構成は二部構成で
序章に高橋個人の生き方のスタイル
二章に広告屋の根っこを新人に研修で伝えたものを60か条に
項目分けし、
1.広告会社は。
2.博報堂は。
3.仕事は。
とそれらを3つにグルーピングしている。


ここに列挙してあるタイトルを見ると
「俺、いいこと言っている」とでも言いたげだ。
キャッチにならないように、あまりおもしろすぎないようにコピーは作られているようだ。


「ロングランさせるには創る人の力がいる」
「技はついてくるもの 自分の成長以外にない」
「目標のある幸せ 目標のない不幸せ」
「難しいことはやさしく やさしいことは深く」
「「粒ぞろい」より「粒ちがい」」
「モノを考える集団は、ボーダーレス」


この本の失敗は、タイトルと内容が同価値なところだろう。
コピーライターの職能が裏目に出ている。
読まなくてもいい本になっている。さすが広告屋


まだまだある。
「好奇心が最大のエネルギー」
どうだろうか。まるで就職活動でだれもがいいそうなことである。
「私、昔から好奇心が強くてアレコレ」


創造性豊かな人 の条件らしきものが記載されていたので紹介する
?好奇心が強い
?すぐ熱中する
?関心領域が広い
?衝動的
?攻撃的
?言葉の使い方が巧妙
?自信が強い
など
これを見て、「あ、俺創造性ユタカだ。」「今日のバンゴハンはユタカだ。」


基本的には僕のシュミからは外れていた。