ハンス・シャロウン

今日は事情があって
ベルリンフィルハーモニーのホールの事を考えていた。
シャロウンはバロック建築に造詣の深い人で
バロックについてのいくつか文章を読んだ事がある。

バロックに建築原理を求める場合、
このシャロウンなる建築家はきっかけとしては有効なのだろう。
大学でもこの建築家は近代においても別種のルートを持っているように教わり
かつ一目置かれていた。
だが、今日まじまじと見ていてこの良さがあまり分からないことに気づいた。

見れば見るほど、ハンバーガーに見えてしまう。
目がどうかしているのだろう。
待て待て、いいと思うところをひとまず意識化しよう。
何度やってもハンバーガー化していてこれがよほど、
次を考えさせるものには思えない。
世紀末はとっくに終わったと言うのに
誰かが探していた抜け道としてのシャロウンが崖崩れで潰れてしまったように思えた。