屋根
友人と恵比寿で呑む。
奇妙なのは、今なにが面白いかということを
答えられない人が意外に多いように思うこと。
あげくの果てに質問が悪いと相成る。
これはおかしい。
犬猫を待ち受け画面にする心理があるが
これはおかしいのである。
打合せでよく考えるが
クライアントはなぜ建築家に頼もうと思うのだろう。
家を購入する時の心構えがどういったものなのだろう。
なけなしの金で注文する人もいれば、まさにパトロネージだと思わせる人もいる。
川崎にある民家園に行った。知り合いの建築家に薦められた場所である。
日本各地の民家が移築されており、ランドスケープも上手にデザインされている。
民家を見て今更ながらと言おうか、内部がとても暗いことに気づいた。
夏の日差しを受けた緑の山に囲まれて外はパっと明るいが
家内はすごく暗い。暗いのに広い。
外と土間は連続しているが、厚みのある茅葺き屋根が漆黒の闇を漂わせ、
そこには連続している快楽はあまり感じられない。
壁の脆弱さに反して骨組みの強さからくる構成が実に良かった。
梁のサイズと位置が内部の感触を変えているように思う。
雁行しながら入隅が発生しそこに柱が建つ事で何か厚みを感じる間ができているように思った。
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エドワード・ヤンを追ってみる。
この人は何種類かの画のタイプを持っているように感じた。
にもかかわらず、全体は均質なトーンで出来ていてかつ味がある
スケール感がコンパクトで生活のリアリティが描かれているように思う。
中国机とでもいうのだろうか、
冷凍庫に入れたチョコレートみたいに固そうな
重厚な机がマンションの中で不思議な領域を作っているのが
おもしろく感じた。