猛進は黄色

サイエンスの中でも
食物連鎖の考えには壮大な図式を感じていた。

大抵一枚の絵の中に
茂みの中に蟻がいてクモがいてカマキリがいて
そのうちカエルだかヘビが現れ
鳥や猫が登場し
オオカミやトラまでいて
人間が狩りを行い、
家に帰ると
その人間の子どもが落としたキャンディに
蟻が群がっている

そんな図式であったように思う。
輪廻転生と相まってどこか宗教的な匂いがしていた。
だがこの図式は一体どんなことを考えさせてくれるだろうか。

建築にしろなんにしろ、生産されるものには
そこに様々な部品、サービスが必要とされる。

昨今の燃料電池への需要から穀物生産量が上昇していることは前に言ったが
穀物生産量が延びれば
穀物を作る化学肥料の需要もまた伸びるのである。
化学肥料の需要が伸びれば、化学肥料に含まれている成分が必要になり
その成分を抽出できる原料がまた必要になる。
その原料から成分を抽出する装置が必要になれば
その装置に使われている金属材料も必要となってくるのであろう。

そのメカニズムを習得している技術者を育成する教育だって必要というものだ。
効率よく教育をするためにはきちんと三時におやつを用意しなくてはならない。
子どもが好きなおやつは、バナナと相場は決まっている

パラレルに農家が並んでいたとして
サトウキビを育てる一家とバナナを育てる一家は
決してパラレルな関係ではない