野生

マラノーチェ [DVD]

マラノーチェ [DVD]

私はこの人の映画が好きだ。
何かペガサスの靴をはいているような
だれもがいけないところへ
さらっと行けてしまっている人のように感じる。

もっと映画って本気じゃないとだめなんじゃないだろうかとか
商業的なにおいがするとか
そんな映画の周辺からふっと
途切れているような感じがある。

この彼の処女作が最近東京で再公開され
そのDVDが最近レンタル開始した。
彼の映画、画面は写真的で写真家が画面に与えるテクスチャを
映画でも実践しているように思う。
それゆえにそのテクスチャはどこか映画的ではない。

本作でもRobert Frankの夜景 森山大道のような荒さをそれぞれ
感じるようなシーンがあった。
彼が撮ろうとした質感は昔と今ではまるで違うように思う





なんでこの人の絵、いいんだろう。
昔、友人が俺は好きだ 彼の絵
といっていたのをふと思い出す。

まっすぐで
自分が好きな物をしっかり捕まえているというような奴です。

今見直すと、確かにいいなと思う。
なにか他の人にはないものがある。