日本文化論 (講談社学術文庫)

日本文化論 (講談社学術文庫)

短いこの啓蒙書というか教育指南書は
じつにゆっくりとした口調で語られるのが印象的である。

欧米の趣味が絶対的であった世代を上に抱える私たちは
その世代との闘いにおいてある意味で欧米文化と戦わなくては成らない。

アジアを知るためには欧米を知らなくては成らない。
そんな順序を押し付けられているような昨今の文化事情に
なにかしら憤りを感じていたことに
一本針で刺激を頂いた。
そういう本だった。