横須賀美術館

sawane2007-08-14

ふらっと見に行った
最新の建築には最新の製品が使用されているから
チェックしにいく

山本氏の建築を訪れたことはそれほどなかったが
学校のイメージというのか模型から伝わる人の交流が上下にある感じは
山本氏らしいように感じた 
特にエレベータと螺旋階段、レクチャールームや広場、エントランスが
重なってくる一階中央でそれを感じた
だが、色気づいたような部分も多々あり、ちょっと照れくさく感じた
裏のランドスケープとの一体感はよかったにせよ、そこに豪音で空調が音を立てているのは
静寂な最上階の景色が損なわれて大変残念であった
あのプロペラの危険性への配慮も足りなかったのではないか

内部の天井のストライプなども暑苦しく、展示スペースの器具が露骨に見えてしまっていて
見えているのに、器具自体の選定がまたどんくさい
お堀状の展示空間が玄関で先に見えているのはおもしろいが、絵を見ようと思うような場だったといえるのかは
疑問だ
入れ子状の外側の箱だが、硝子の押さえ金物や硝子の色などどうしようもなかったのだろうか
大抵硝子を使うとこうなってしまう中でやはりペローの図書館は美しい
カフェやショップといったものが海に向かって整列されているのは気持ちよい
カフェは悪くなさそうだと思う
手摺の脆弱さやセロテープで応急処置など機能していないディテールにはがっかりしたが
条件も悪かったのかもしれないし、しょうがないのだろうと思う事にした
全体的にシビアな印象が残った