久しぶりに病にかかる。聞けばウイルス性で抗生物質と解熱剤を処方される。身体によいものを食わねばと思い、毎日はちみつを食べるようになった。せっせとびんから蜂蜜を取り出しながらクマのプーさんを思い出す。中学の頃、夏休みの読書感想文でひねくれた思いからクマのプーさんを選択し、もっとちゃんとした本にしなさいと言われたかったのだが、大賞を頂いてしまった。毛むくじゃらの生き物が蜂蜜を手で食べると、食後のベタベタをどうしているのか未だに気になっている。クマのペロリは、きっとかなりきめ細やかにペロリとでき、まるで車のワイパーのように蜂蜜を取り出せるに違いないと言うのが現在の私の到達点である。