二川幸夫氏が撮影に来られた際に、建築なんざヤメトケ。食えねえぞ。と楽しそうに仰っていた。青臭い若者に話してくれた、若き磯崎新との話がまた面白かった。駆け出しの頃の磯崎にひょんなきっかけで仕事の依頼が舞い込む。だがクライアントは日本の怖い組の人で、ビビる磯崎、二川お前もいっしょに話聞きに行ってくれないかと言われ、しょうがねえから付いていってやったとか。組員らに囲まれながら、真っ白な着物を纏った組長と話をしに行ったのだそうだ。

若き巨人たちの情けないびびりっぷりがなんとも笑えた。ご冥福を御祈り致しております。