寒くなったというのに、部屋に扇風機がまだ置いてある。
今は使っていないが、中々魅力的な形をしている。
冬の扇風機はどこか白々しくちょっとしたオブジェのようだが、
バルセロナパビリオンの彫像の替わりに扇風機を置いてみるわけにはいかない。
ヨーロッパで扇風機はどれほど普及しているのかしらないが
先日、ダイソンがプロペラのない扇風機を作ったそうだ。
シャボン玉製造機のようなあれに比して、
この扇風機はアナログな所で闘いを挑んでいるかに見えます。


こちらの社会インフラ事情に適合し、停電時には自家発電に切り替わるという機能がついている。
非常灯が灯り、電気がまた復旧すると、自家発電から通常運転に切り替わる。
これがトボケた機能で、電源を切っていても停電になると自家発電に切り替わる。
夜、ふと目覚めるときは大抵、この扇風機の羽音による。
UPSは、医療機材などで生命維持に不可欠なものにはくっつくのですが、
この扇風機もそれと同じことを主張しているかに見える。


ガラスの家なら似合いそうだ。