遊びと人間 (講談社学術文庫)

遊びと人間 (講談社学術文庫)

まず最初に弁明したい。私は北欧へ行った。昔の記憶が再生され、
カレワラを読まねばと思って慌てて買ったものがカイヨワだったのだ。
読めども読めども、北欧らしき話になってこない。
これはいったいどうしたことか。
次第に自体が飲み込めて来、観念して読み通した。


なんでもホイジンガホモルーデンスから痛く感銘を受けた著者は
それを先鋭化するべく、遊びを競争、賭博、模擬、目眩にそれ分類し、
次から次へと色んな遊びを拾って来ては、手際良く4つのバケツに放り込んで行く。
うまく入らないようなものが出て来ては、これは競争と模擬の複合体だと
もう後に引けないご様子であった。


しかし、上述の四つ、何食わぬ顔で並んでいるが、目眩のカテゴリーが異彩を放っている。
確かに子供は訳も分からず、回転して喜んでいる。
もし子供がつまらなそうにしていたら、回転させておけばよい。


忘れられた日本人 (岩波文庫)

忘れられた日本人 (岩波文庫)




家郷の訓 (岩波文庫 青 164-2)

家郷の訓 (岩波文庫 青 164-2)