料理はするの?との問いに
お好み焼きはつくりますとどこぞのアイドルが答える。
あんなもん料理じゃねえと、爆風スランプ中野君。
これは、それがお好み焼きだけに、なるほどと思わせるものがある。
お好み焼きは食い物だし、腹も満たされる。でも料理じゃねえとはいかなることか。


ここには、各人、自分に都合のいい理解がまかり通っているかに思える。
自分が台所に立ち、刃物を振るい、火を起こせば、料理のような感じになる。
だが、お好み焼きは料理じゃないとする断罪に
あなたのやっているそれは、建築なのだろうか。という問いを重ねてみたくなる。


いかにして、このお好み焼きは料理だといえるだろうか。
都合のいい理屈によって料理の定義域が異様に拡大し、薄味のなんの力もないものが
ふわーっと私は料理ですと名乗り始める。
するとある日、誰かが言うのだ、こんなもん建築じゃねえ。と
お好み焼きの反乱は近い。