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足が腫れている。
捻挫だろうか、よくわからないが
微かに痛みが残っている。
捻ったりすると、痛む角度がある。
その割に異様なほど、腫れ上がった足に驚いている。
まるでパブロ・ピカソの裸婦のようなズングリむっくりな足である。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2010/04/21
- メディア: DVD
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アンマンで手に入れたDVDだ。
西部劇によくある、悪い市長や保安官を
さすらいの牧師がやっつけるという筋書きである。
本編に悪党のねぐらをイーストウッドがダイナマイトで
爆破するシーンがあるのだが、このシーンが異様に長い。
シンプルな爆発で、アジトを木っ端微塵にしていく。
私はこれまで、当然だが爆発を映画で経験してきた。
ゆえに、爆弾はイメージそのものだと言える。
だからかもしれないが、いざ爆弾を身近に感じる今では、
爆発への定義が変わったように感じる。
ほとんどの映画で、重要な登場人物が爆発で死ぬことは少ない。
爆発で誰かが死んだとしても、実は生きていたという口実にまでなるほど
映像的には不確かな殺傷能力しか持っていないように思える。
その理由があるとすれば、それが不特定多数の人を標的とするため、
映画内における特定の人物の死には向いていないのだと言える。
爆発のシーンが熱心に映画で表現されつづけてきた割に、
イチ鑑賞者として、そこがそれほど待ちわびていたような興奮がないのは
随分前から気になっていた。
品のいい爆発がこの映画にはあるように思えた。