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学習していると、虫が来た。
ときどき、私の部屋を訪問してくれる。
なんという名だろうと調べようと思ったが
はて、どうやって調べたらいいものやら。
モゾモゾと、ホフク前進をしている様子は
中々、愛嬌があっていいではないか。
コガネムシのようだが、あれはダメだ。
なにかとすぐに羽を出したがる。
ところが、この歩兵は前に進むことしか能がないようで
そこが一層、気に入った。
絵を描いてひとまず、好奇心を供養した。
今、日本食が恋しくなっていると言えるだろうか、
韓国のインスタントラーメン、辛ラーメンが
私の静かなブームとなっている。
その辺りに疎くしらなかったが、日本でも中々の人気商品だと言うではないか。
是非とも、お試しあれ。
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1994/03/10
- メディア: 文庫
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かつての大陸に伝わる詩歌から
当時の長安での都市生活を著者が想像しているくだりがある。
女の服装や街を行き交う町人共の笑い声、寺から登る護摩を燃やす煙など
彼の言葉に沿えば、見えるものの、史料を当たってここまで見えるだろうか。
司馬の眼鏡をかければ、見えるのかもしれない。
ただ、私が思うに司馬の想像力にはある種のステレオタイプがある。
そこに別人物、時間、ものを代入しても成立しそうな感触が残る。
簡単な方程式を解いているような感じがあると言えばいいだろうか。
歴史書としての役割や小説としての楽しみよりも
司馬が歴史上の人物と旧来の中のような眼差しで書いているところに
司馬文学の面白さがあるように思う。
空海は青年時代に「三教指帰」という戯曲を書いているらしい。
真打ち登場のような段取りで、英雄を創り上げる才能が
そのまま自分を経営する能力になっているように思える。
偉人は多かれ少なかれ、大法螺拭きでなければ、いかんのではないだろうか。