私が現在考えていることは、未来についてだと言える。
未来のプロポーションやストラクチャーを想像し、
どういうフォルムが望ましいのかをいつも考えている。
細部の考え方や、開口部の見せ方などなど、
未来はどんな形が良いのか、様々な事象が絡み合っては、ちぎれていく。
まるで雲の造形が不断に変化しているのと同じである。


今のこの不定形な未来に対して、
造形を与えて行くことが、生きることのように思う。
自分に都合の良い言葉でそれらを根拠づけるわけだけど、
私達は恐らく、何も分からないことに快楽を感じるべきではないだろうか。


未知が不安に転化する時と好奇に変わる時があります。
ブラックボックスに対して、私達は挑まなければならない。


今私が考えている事は、未知と接触するために
構造的に必要なもの、それは時にはお金だったり、パートナーだったり
知識や経験だったりする。寝床の事だったり、服装のときもある。
でも私達の前にはどうやら未知しかない。


レヴィ・ストロースが未開の地域に赴きながら
知を構造化していく様子、洞察を深めて行く様子は、
未知に接触している私を勇気づけてくれる。
こういう読書の経験は、財産になる。