製図をする。ここ最近竣工したオフィスを勉強していると、スラブの見附を150程度に収束させる庇のデザインがとても多い。
ドグマである。建築家ならここに捻りをいれるべきではないかと思うと、大差ない。
これが50くらいになったりすると突然、ガキ臭い感じがしてしまうから妙である。


二、三層飛んでるような柱を細く見せるデザインや、ストライプで鮮やかな面をつくるものが多い。
DPGを使ったファサードでは、細部ばかり見ていると出来上がって、うるさすぎるものもあった。
内田祥哉先生がいうように、ワイヤーによるテンションがおもしろくなっているのは分かるが
込み入ってるようにディテールは見えてしまう場合もよくある。


環境では、ライトシェルフや屋上緑化、トロンブウォールといった装置提案があるわけだが、
それをおいそれと使っているような建物は何か胡散臭いものを感じてしまう。
笑えないジョークだけど、二重サッシをいれた時の気密の順序を間違っていれている物件もあった。
有効折板のようなもののモデュールをいくつで入れるのかで、その事務所の質なりが見えてくる。


あり得ないサイズを採用すれば、デザインとして権力的でOKかというとそうでもない。
むしろ馬鹿っぽいスケールもあるように思える。


シーザー・ペリの事務所のデザインは日本人では中々できない質である。
ジョンジャーディーじゃないけどこの落差はなんだろうか。こういうところに案外デザインの価値はあるように思える。
だれか、このデザインをやりたい奴がいるというのが今ひとつ分からない。でも、そこが気になるところである。







http://www.japan-architect.co.jp/skc9/ja/
これはなんか考えたいコンペだなあと思いつつ、ずっと放置してある。