バーモントカレー

ひろしまハウス

石山修武はこの建物をもっと大きくしたかったといっている。
アントニオ・ガウディサグラダファミリアをどこかに添えているようである。

ガウディというよりはインドにあるコルビュジエの建築を私は想起した。

ここには細かいことをまるごと抱きかかえてしまうような包容力がある。
手で考え、こっちのほうがおもしろいといった感覚が洗練され
ぐちゃぐちゃしてきているものが、度外視されるのではなく
融合してまいいかと思えてしまうような感じだ。
デザインはそれでもまるで違った要素で出来ているわけではなさそうである。
この建物を良くしているのは実はこれまでとあまり変わらない感性ではないか。

のこぎりのような階段の手摺が左右でRCとレンガで違っている
ここがおもしろそうだ。


一方でミニマルにまとめることに腐心している設計者がいる。
ピーター・ズントーを知っている目で見ると
彼のドローイングには重さが付きまとっている。

砂利を壁の足下に敷く感性は信じられない。
ショールーム的で忍耐力のないように思う。
上品のつもりでやっているのだろうが下品だと思う。
是非やめたい。
彼は自分で思っているよりもミニマルな人間じゃないだろう
もっとぐちゃぐちゃなものを作るほうが彼らしいのではないか。

http://www.niizekistudio.com/projects/SendagiWeb/sendagi01.html