住宅作家

建築は住宅ではない。

雑誌、住宅建築を眺めていると
レッキとした建築教育を受けたであろう住宅が写っている
良さを思考している建築であり
大人の価値が確保されている。
機能をしっかりと全うし、都市に対しても環境に対しても
きちんとした回答をしている。恐らく施主も満足しているはずだ。
プロポーションもまあま良い。
建築様式や日本家屋への充実した知識が見え隠れする。
共通した感覚としては素材への愛みたいなものを感じさせる。
これではメロドラマだと思えてしまう。
幼稚、稚拙といって片付ける力学に対して建築はアヴァンギャルドでもなくてはならない。



建築家吉村順三は1908年に東京に生まれる。
マヌエル・ド・オリヴェイラと同じ年に生まれているわけだ。
小津が1903年、テラーニは1904年と考えるとずいぶん古い人だと分かる。
東京芸術大学を1931年に卒業後、増沢よりも先にレーモンドに師事。
1941年33歳で吉村順三設計事務所を開設とある。(wikiより)

無力であればメロドラマになるだろう住宅という容器。
軽井沢の別荘を見に行きたい。