日記

書く。無償に書きたい。

昨日の仕事を今日ボスに渡す。
なかなかおもしろがっていたし、もちろんこれは面白いと自分でも思う。
休日だったのに呼び出されたので
渡すものを渡したら即効で切り上げさせてもらう。
休日出勤するとボスは機嫌がよくなるので困る。

気持ちよく仕事を切り上げた日は昼ビールを呑みたくなる。
キリンシティの極上のビールと茹でたてのソーセージを一つ注文する。
ピクルスとザウアークラウトがちょびっとついている。
至極の昼だな、などと上機嫌になる。


極上のビールに裸で突っ込みたい。
金色のプールで滝のようにビールが流れ込んでいる。
お店の女性バーテンがいつのまにか服を脱いでいる。
すると店の奥から南はアルゼンチンから北はロシアまで
全国津々浦々の美女が入ってくる。もちろん裸だ。
みなとても知性的で やめよう。

久しぶりに傑作が浮かんでますます好調だ


財布のひもが緩んでいたか、ジャケットを一枚買う
ずいぶん悩んだが、生地のゴワゴワした感触が気に入った。
ボタンや袖口にもいいセンスを感じたので少し高かったが購入。
服を買う時ほど悩むこともないが服を選ぶのはとても楽しい。

最高に気分がよくなり、読み終わりそうな小説を抱えていながら
新しい小説を物色。二冊購入。

物事に対する洞察力次第で世界はまるで違うように見える。
自分に一番フィットするものを探すのは服と同じだろう。
フィットするものを探す
フィットするもの
フィット

極上の昼 おやすみなさい。








レクイエム

レクイエム

タブッキの小説を須賀敦子の訳でと思っていたのだが
今回は鈴木昭裕さんの訳出であった。

白水ブックスという海外の小説を単行本化したシリーズがあるのだが
この本も写真はハードカバーだが実際は白水ブックスのものだ。

タブッキの小説はいくつか読んだ。
インド夜想曲、遠い水平線、逆さまゲーム、供述によるとペレイラは・・・
そして今回、レクイエムへと至った。

本作は一日の中で魅力的な人物に出会うといういくつかのエピソードで構成されている。
タクシーの運転手、国立美術館バーテンダー、模写画家、鉄道の車掌、灯台守の奥さん
やり取りがじんわりとくる。
本作ではポルトガル料理とお酒がいくつか出てきて、巻末にもそのメモが載っていた。

美しい孤独といおうか、魂や霊魂などといったものには距離をとってきたが
タブッキのやり方なら僕にも共感できそうだと思えた。

主人公が彼の父の若かりし頃の亡霊とであうシーンでは
父について考えさせられた。
世の中の「父」は今の私「子」がただ引き延ばされて
いつのまにか子どもが大きくなり自分は歳をとったそういう存在で
父と子という断絶などありはしない。
友達が最近子どもを生んでそうしたことを感じている。


私が死ぬとして、
管にまかれ、例えば喉頭がんで死ぬ場合、
喉をこじあげ、痛々しい傷跡が残った状態で
やっぱり死ぬしかないというのは
とても悲しいものだな

タブッキの小説は僕に色々なことを考えさせてくれる。