マッチ

青山真治監督のサッドヴァケーションをかなり前に見たのだが、
2週間ほどまえに
いっしょに見た友人から
できそこないの批評らしきものを受け取り
ずいぶん、考えてなんとか応答しようと未だに考えている

論点はどうやら、家族についてになりそうだ。
映画自体もろくでもないことが次々に起こり
とにかく、主人公の所属する家族
あるいは家族観のようなものをゆさぶろうと監督は指令を出しているようだ
このときの家族観はすでに古いものであると思う。
古い家族観に操作を経たもので現代の家族をあぶり出そうとしている

ちなみにこの時の操作自体はあまり見る価値のあるものとは思えない
乱暴とさえ言える
普遍的と思っていた、家族がそうではなかったときに
普遍的なもの、例えばランドスケープに対してそうしたものを見れるかもしれない

だが、青山の撮るランドスケープにはそういう強い大地が映っていない
むしろ見知らぬ星のようなものにみえる

連日で書きながら考えてみよう。