経験があるというのを
世間ではハウトゥとかいうのだが
果たしてそれは本当に聖域だろうか

業者の製品は確かに多くのクレームや実験を経て
たどり着いた形だろうし、法律も満足させているのかもしれない
最近もどかしいのは、専門性という閉じた領域に対してだ
建築業界、映画業界、不動産業界、広告業界などなど

経験主義的な発言というのはどうも
よるべなき世の中でついに自分の立ち位置を確かにするような彼岸性がある

前々から友人には言ってきたことだが
旅行を賛美するのはいいにしてもそこには自分だけが経験したという
専門性を他者に強いている側面も強く
そこに言った事のない人は、へえなどとという気のない返事をまた強制している
たびたび行ったことのある人でもいようものなら、あの時じゃないとなどと差を強調して
唯我独尊になろうとする人をこれまでに多く見てきた

しらじらしい賛同などくそくらえだが
心底笑い合えるようなことは、最近減ったと思う
なにがおもしろいか 相手にもきちん伝えられるようにしたい
それが今私が一番考えていることかもしれない

この前の呑みでは仲間と話せて久しぶりに楽しく過ごせた
誰でも何にでも共感できるはずだと思いたい