またしてもMacがおかしくなった。心不全の後に脳梗塞をわずらったかと思えば、
今度は花粉症だという。当分はお蔵入りだろうか、
今日は新しいホテルの見学に行く。いい物件が出たのだそうだ。
どこぞの大使が使っていた大型レジデンスと新築アパルトメントだ。
オーナー曰く、
昔は農家で畑だったのをうまくやって今は大臣邸宅が並ぶ高級住宅地になっているそうだ。
しかし、新築のもつ妙な魔力はなんだろう。希望に満ちている。ただの石とセメントなのに。

誰が為に鐘は鳴る [DVD]

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また手にとってしまった、ファーストトレーディングがだしている激安名作シリーズ
いい映画を送ってくれよというと、こうなる。
棚からぼた餅、寝耳に水、アラビアでヘミングウェイ
ピノーだったか、ピルーだったか失念したがスペイン訛りの巻き舌の聞いた英語を話す女
山男どもをまとめるパンチのきいたおばちゃんである
彼女が自分の老いた醜さを嘆きながら、オールドマンとバーグマンによろしくやってくれというシーンがある。どうも、銀幕の女優、バーグマンを食ってしまっている感があるのは私の思い過ごしだろうか。
いつもこの若作りのオールドマンが西城秀樹に見えてしかたがない。

表層批評宣言 (ちくま文庫)

表層批評宣言 (ちくま文庫)

著者は制度、物語、風景を摘発し、検挙する。
考えるプロセスの中にこうした制度やれといった
抗いがたい力学が発生し、考えることを助ける、というより停止させている。
著者はだらしなくもたれかかったようなこの思考停止にきな臭さをかぎ取り、何者かを装ったその姿にいちいち腹を立てている。
良い仕事と感じる仕事は、そうした力学からかろうじて、逃れているものなのかもしれないが
それがどのような理由であれ、良い仕事を捕獲するような言葉で書かれた瞬間に仕事はまとわりつく言葉によって海底へ沈んでいくのかもしれない。そんな言葉を解きほぐし、再び野に放つこともできるのかもしれない。
かもしれないし、かもしれない。

思考停止状態で意を決して空中ブランコし、彼の岸にたどり着いているようなものを私は想像した。
その時、身体がうまく考えてくれればいい。