■

製図。後二週間を切っている。

代替非常用進入口で岸和郎のやったデザインがおもしろい。
http://k-associates.com/k.associates/ja/03_works/architecture/architecture.php?id=71

１日だから映画を見た。久しぶりに気を散らせると思ったのに
全然、集中できず。画面の建築ばかり目について妙に疲れた。

シネマライズは北川原厚の出世作のように言われている。
メインのフロアは降りたことがなかったけど、はじめて見た。
構造矩体と仕上をすぐに分けて見てしまう自分に気づく。
がんばってるなあ、と思いつつも、一昔前の劇団的血の滾るような暑苦しさを感じ、
ああ、こういう時代なんだろうなあと思った。
俺はスゴインダー！というマイケルジャクソンのような空気感を感じる。

渋谷ブックファースト跡地にできたH&M SHIBUYAを見て思う。
これは山下設計の仕事だそうだ。

敷地面積：1,000m²／建築面積：890m²／延床面積：8,100m²
規模：地上9階、地下2階
構造：S造、一部SRC造・RC造

ちゃんと見たわけはないが、あまり丁寧な仕事ではなさそうだった。
エントランスの金物にクロムメッキをしている。
miu miuの新しいショップファサードもクロムメッキを使って高級感を演出していたけど、
このメッキは立地によっては安っぽくなるのだなと気づいた。
H&Mのクロームには向かいのドンキホーテが映り込んでいた。
カラオケ館とにたキッチュさ、嫌らしさになってしまう。

神宮前のH&Mは設計を光井純（シーザーペリの人）がやっている。
おもしろいことにカラオケ館が近くにある。
商品ターゲットが共通しているのだろう。

少し前だけど、渋谷東急ハンズ近郊にできた渋谷エッジビルも改めて見学。
法規クリアーデザインが見えてしまう。
俺の目はイリュージョンが失われて来たかもしれないな。死が近い。
設計:株式会社ZEN設計
施工:鹿島建設
建築面積550㎡／延べ面積が3100㎡
規模；地上11階　地下1階　塔屋1階
構造；RC造

http://www.zen-k.com/

建築申請memo2009

強い味方をしっかり読む毎日。
消防と合わせて持っておくと安心する。

難波和彦の青本往来記がおもしろい。
雨のち晴れといった、当たり外れが多いけど、日々のタンタンとした記述の仕方はクールで見習いたい。
ゼロ世代の建築家。批評や思想を持った建築家が古い建築家のポーズのように写る今、
そうした言論を扱う建築家として藤村が代表格として認識されているようだ。

難しい言葉を使うことは、邪気に満ちた虚言のように退け、
ひたすらに感性に頼ったり、個人的な建築への考え方を根拠に用いたりする方法は
正当化されているのは、過去を批判しているからだと思う。
建築家は仕事がなくなった。
個人的な気づきを囁き合っても建築は動かないのではないのか。

どこかしら、価値が安定したものへ人が走っているように思える。